トピックス

Massa&Artists クリスマスツリーを療育センターにプレゼント

[ 2019/12/23 ]

頑張る子どもとパパ・ママにも特別なクリスマスを

 

ウエディングやイベントのデコレーションを手掛けるフラワーアーティスト集団「Massa&Artists」は、12月6日、川崎西部地域療育センター(神奈川県)にクリスマスツリーを寄贈した。療育センターとは、発達に不安があるなど成長に支援を必要とする子どもに対し、心理的なケアやリハビリテーションなどを行なう施設。今回寄贈された大きさの異なる2本のツリーは、療育センターに通う親と子が寄り添う姿を表現している。

 

「Something magical may happen. Merry Christmas! 何か不思議なことが起こるかも!メリークリスマス!」と名付けられた今回のプロジェクトの背景には、「Massa&Artists」主宰のMassaこと中川聖久氏自身がずっと抱えていた思いがあった。

「私の子どもが小さい時に救急で病院にかかった際、ちょうどクリスマスシーズンだったのですが、小児科病棟に飾られた小さなツリーを見てショックを覚えたのです。普段私たちはホテルなどのきらびやかで豊かな空間を飾っていますが、入院や通院で頑張っている親子や、施設で暮らす子どもたちが過ごす空間・世界とのギャップの大きさに胸が痛んで仕方ありませんでした。以来ずっと、子どもたちのために何かできないかと考えてきたのです」

しかし、なかなか機会を持てずにいたところ、本誌ディレクター桑田和代がこの思いに賛同し、今回の縁がつながることに。桑田は超低体重で生まれた長男と病院や療育センターに通う中で、中川氏と同じ思いを抱いていた。そこで桑田は、ツリーを必要としている病院や児童養護施設などを探し始めるが、アレルギーの問題や、寄付を受け取るということに対してハードルがあることも分かる。そんな中、思いを受け取ってくれ、受け入れ態勢を整えてくれたのが川崎西部地域療育センターだった。

 

「準備段階から職員の方々がとても喜んでくれたのが印象的でした。やはり皆さん抱く思いは一緒なのでしょう。しかし現場は忙しく、本来治療やリハビリをする場所ですから、心を豊かにすることの優先順位は下がりがちになってしまう。また、『私たちが設置して、あとはコンセント一つあれば大丈夫!』と言っても、リハビリの動線への影響、花は生花かどうか(アレルギー性物質はないか)、設営による建物への影響はないかなど、心配は多かったようです。

ですから、すぐに大きく広げられる活動ではありません。しかし、実例もできたことで、今後希望してくださる施設が増えたり、同じ業界の人が賛同してくれたりと、活動の輪が広がっていったらうれしいですね。私たちも細く長く続けていきたいと思っています」